PURPLE KISS – HEADWAY – EP
2024年から2025年へ年が変わり数日経った。ここであらためて2024年よく聴いた1枚、聴かされてしまった作品に触れてみようと思う。
その作品は…?EPといえば?と聴かれれば、
PURPLE KISS – HEADWAY
『 PURPLE KISS 』 https://www.melon.com/artist/timeline.htm?artistId=2903540
グループ名は存じていただが、しかし知らず知らずの間に聴かずの壁を設けてしまっていた。そう、PLAYボタンを押すまでは。
1曲目で、その壁は早くもガラガラと音を立てコンクリートの瓦礫と化し、打ち砕かれてしまうのである。
01 Intro _ Concrete Jungle
PLAYボタンを押した途端、ヘルメットで後頭部を打ちのめされたそれほどの衝撃を食らった。まだ”Intro”なのに。Introとあるように短い曲ではあるのだが、クールでちゃんとかっこいいでははないか!!!
鉄筋コンクリートのビル群に囲まれる現代社会そこを(あとに続く曲で)思うがままに自由自在にちゃんと”ON MY BIKE”してゆくのだ。
02 ON MY BIKE
高排気量のエンジンを思わせる重いビート。風を切りどこまでも自由に、グループとしての独自路線を走り抜くかのように、そのエンジンをぶん回し軽快にConcrete Jungleを走り抜けてゆく。
03 Sweet Nightmare
心地よく甘い悪夢にうなされてしまうかのように、高排気量のエンジンを轟かせ、8ビートにのって曲が展開されてゆく。
シンプルな曲なのにちゃんとかっこいい、8ビートの中で自在にPURPLE KISSのVoワークが活きるシンプルなビートの中で心地よくも甘い悪夢に落ちてゆく。
04 Encore
キチンとラスト前で”Encore”なのだから、中毒性という”おかわり”が欲しくなるような、こちらの心理を読まれている、そう仕向けられているようだ。
このような雰囲気の曲もこなせてしまうVo力を秘めているグループ。個々のVo力の高さとキチン雰囲気を作れてしまうというPURPLE KISSの一面を聴くことが出来る曲である。
このEPに言えることは、”おかわり”してしまっていることに後で気づくくらい、何杯でもおかわりが欲しくなる。
05 Light the way
Concrete JungleをON MY BIKEする道を照らすようなEPのラストを飾る曲。曲の雰囲気を作り出すVoワーク、PURPLE KISS独自のVoワーク・Vo力をきちんと表現している。
独特なVo力に心地よく照らされ、気持ちを走らせてみるのも悪くない。
まとめ
一見キラキラしたブームの中で、独自路線で頑張っているグループも居る。実力と人気は必ずしも比例しない。(悲しいかな…)
そんな現実の中で、流行りに乗りすぎず独自の路線、グループとしてのセールスポイントをきちんと魅せてくれる。
かつて「天上智喜The Grace」のように。
決して似ているとかそういうことではない。タイプもスタイルも違うのだが、独自路線を貫こうとするスタイル。
自身の思い入れも重なり、これを書かずにはいられなかった。
もちろん、PURPLE KISSはPURPLE KISSだ。
こういうグループが居ること、PURPLE KISSのこれからが Light the way されることを願っている。
(執筆:M)