2023年 KPOPの予想

新年明けましておめでとうございます。
今年も独自の方向性で音楽を捉え、本当に聞かれている音楽や、日本人にわかりやすいジャンルを紹介できるように頑張っていきたいと思います。

2022年はどうだったのか?

昨年の音楽シーンで印象的だったのは、「短縮」「混在」でしょう。

<短縮過ぎ>
イントロが極端に短くすぐにAメロが始まり、曲全体で3分を切ってしまうような楽曲が次々にリリースされました。正直「曲」としての余裕や余韻が無く、上品には感じませんでした。
インスト曲ならそれでも良いでしょうが、歌入り曲でイントロ・間奏・アウトロがいかに重要かを考えさせられた曲がたくさんありました。短縮はデメリットしか無かったと思えるほど、曲の品質部分が完全に壊れていきました。

<混在>
別ジャンル風な2曲を強引に1曲にまとめ上げたような曲が多数リリースされました。珍しい転調に挑戦していく姿勢は素晴らしいと思いました。かなりギリギリのミックスは、作曲者の野望さえも感じてしまうほど。しかし、アイドル曲として本当にそれで良いのか?という問題も発生していました。
アイドルは表現者であり、「曲をしっかりと理解して」はじめて表現できるのであって、若いすぎるアイドルに複雑な楽曲を理解できるほどの雑学は入っておらず、「ただ歌っている」だけで踊っている仕草は、バックミュージックとしてしか捉えていないのが見えてしまい、これでは楽曲の本質が半減してしまっているのがテレビ越しでも露呈していました。

2023年はどうなるのか?

2023年前半は昨年に引き続き複雑な曲が主体となるでしょう。作曲者のこだわりが詰まった難解な曲が多くなると思います。後半は徐々にアイドル風味が加味され、POPでキャッチーなパートが増えシンプル✕シンプルのミックス曲が多くなると予想しています。難解な曲はLIVEでは使いにくいという欠点があり、それなら一体感を生みやすいシンプルなHIT曲が欲しいとシフトしていくでしょう。

<男性グループ>
特に男性アイドルは早めにキャッチーな曲にシフトして明るめな服装(衣装)や背景で清潔感や明瞭感をイメージしやすいコンセプトが多くなってくるはずです。
<女性グループ>
女性アイドルは「若さ」が優先していくと思います。ベテランのグルービーな演出と若いグループの緩さの二極化に近いようなコンセプトがポイントとなると思います。

<ソロアイドル>
バラードが主軸になってくると思いますが、大半のソロアイドルはココでコケるでしょう。夏頃にはアップテンポのわかりやすい曲でHIT曲がちらほら出てくると思いますが、メガHITする人はベテランアイドルだけなのではないでしょうか。

<10年以上のベテランアイドルグループ>
ここは無難な曲を定期的に出してくるでしょう。特段勝負を仕掛けてくるグループは居ないと思います。

<ソロアーティスト>
2023年はアイドル優先な状況が継続し肩身が狭い状況が続きますが、春夏秋冬とシーズン毎に誰かがHITしチャート上位でロングランすると思います。そろそろアコギ曲よりピアノ曲が増えてくる時期だと感じています。

<総合>
多様化し過ぎ飽和状態になりつつある中、なんとか外貨を稼ごうとする業界は新しいものをどんどん取り入れて行く。このスタンスは成長するために必要な行動でしょう。しかしどこか押し売り感が海外から不満が出始めると困るのも現実としてある。KPOPの原点は何度も言っているように「バラード」であり、DANCE音楽はサブカル。この本質を常にしっかりとキープしておかないと飽きてしまう。似たような曲が続くのを嫌がる事務所の考えと、ベース(核となる)が欲しいファンの方向性が衝突することが多くなりそうな予感は感じている。